「あせも」からの「あせものより」にご注意を!
あせもの早期対処が大切な理由!
カユイぶつぶつができる汗疹(あせも)ですが、このあせもを悪化させるとさらなる症状へとつながる可能性があります。
あせもは痒みが生じますので、痒くて掻いてしまうことが多く、特に赤ちゃんなどは痒くても掻くのを我慢しなさいということはまず無理です。
寝ている間に掻いてしまうというケースもありますし、痒みは赤ちゃんの睡眠を妨げる要因にもなりかねません。
そして何より、あせもができたら早めに治療してしまうことをおすすめする一番の理由は「あせものより」へと症状が悪化してしまう恐れがあるからです。
あせもを掻いたりしていると、皮膚に傷ができたり、あせもが潰れたりして、汗孔の中にお肌の常在菌である黄色ブドウ球菌が入り込みやすくなり、その黄色ブドウ球菌が汗の出てくる汗腺にまで到達するとその部分が化膿しだし、膿となり1cmくらいのぶよぶよとしたできものとなります。
それが、「あせものより」と呼ばれる症状です。
あせものよりができてしまったら?
あせものよりは先ほど説明したとおり、汗腺まで黄色ブドウ球菌が進入することによって起こります。汗腺というのはお肌の断層でいうと一番表面の角質層の奥にある真皮に存在しています。
真皮がダメージを受けるのは角質層がダメージを受けるのとはわけが違います。
角質層は皆様もご存じのとおり、ターンオーバーという一般的に28日周期で生まれ変わっていく細胞なので、多少ダメージを受けても新しい細胞によって元通りになります。
ですが、真皮は基本的に一度傷を負うとなかなか元通りにはなりにくいのです。
傷跡とかニキビ跡といったお肌に跡が残るような場合、真皮が傷ついてしまっている場合がほとんどです。
あせものよりの場合もやはり真皮にダメージを与える可能性が高く、そうなる前に早急な対応がおすすめです。
すぐにお医者さんに診せ、あせものよりを切って膿を出してもらい、治療のための内服薬をだしてもらいましょう。
自宅で潰したりして自己流な治療を行うと症状を悪化させてしまったり、真皮に傷をつくることになりかねませんので、お医者さんの指示を仰ぐのが一番です。
あせものよりができてしまったら、早急な対応が必要ですが、できることなら、あせものよりになる前に汗疹の段階で対応、もしくは汗疹ができないように汗そのものの対策を行うことが重要であることは言うまでもありません。