夏の汗疹(あせも)はエアコンで快適対策!でも注意も必要
夏は暑い。
そんなことは日本における常識中の常識ですが、暑い夏を快適に過ごせるような便利な家電もあります。
それがエアコンです。
夏は涼しく、冬はあったか、年間通じて快適生活を届けてくれる文明の利器です。
とはいっても室外は話は別です。外はむしろ年々暑くなってきています。
なので、便利なグッズが開発されてきた現代においても汗疹(あせも)という肌トラブルに悩む人は少なくありません。
そして、汗っかきな赤ちゃんは大人以上に汗疹(あせも)になりやすいと言えます。
真夏にそんなにずっと室外に赤ちゃんを連れだすこともないかと思いますし、室内はエアコンで快適にできるんだから赤ちゃんの汗疹対策は簡単じゃないの?と思われるかもしれません。
ですが、エアコン使用において注意してほしいことがあります。
エアコンは良いことばかりではない
良いことづくめのように思えるエアコンですが、実は注意すべき点がいくつかあります。
体感温度は人それぞれ!体の冷やし過ぎに注意
男性は暑がりが多く、女性は寒がりが多いです。
それは筋肉量などによっても左右されます。
また赤ちゃんの場合は、体温調節が大人よりもヘタなので、余計に汗による調節が中心となります。
汗をかいているからといってエアコンの設定温度を下げ過ぎると汗は止まるかもしれませんが、赤ちゃんの体の冷えすぎにつながることも考えられます。
エアコンの設定温度は下げ過ぎず、26度以上を保つことをおすすめします。
掃除をサボるとカビを室内にまき散らす原因にも!?
エアコンは便利ですが、やはり掃除は大切です。
エアコンのフィルタなどをしっかり掃除したり、エアコンの内部クリーン機能を使ったりしないとエアコン内部に湿気が溜まりカビやその他の雑菌を風によって室内にまき散らすことにもなり得ます。
赤ちゃんがいるのであれば、なおさらカビを室内に蔓延させないようにエアコンのお手入れはしっかりとしておきたいものです。
汗をかかないことが成長を妨げる
汗をかかないと汗を作る汗腺が正常に発達しません。
もし汗腺が正常に機能しなければ、体温調節が上手にできる体内に熱がこもりやすくなり熱中症など健康面に悪影響が及びます。
ちなみに汗腺は主に2種類あり、一つは「エクリン汗腺」もう一つは「アポエクリン汗腺」です。
主な体温調節に使われるのはエクリン汗腺で、アポエクリン汗腺はワキガの原因ともなる汗腺です。
ここで重要となるのは、能動汗腺という言葉で、能動汗腺というのは全ての汗腺の中で正常に活動している汗腺を指します。
そして、能動汗腺の数は3歳までに決まり、それ以降は変動しないとされています。
つまり、3歳までにしっかりと汗をかいて汗腺を活発化させておかないと能動汗腺の数が少なくなり、汗をかきにくくなり、将来の健康にも影響を及ぼしかねません。
そのため、エアコンで全く汗をかかない状況を作ることは赤ちゃんの能動汗腺作りを妨げることにもつながります。
エアコンに頼り過ぎない生活を!
エアコンは便利ですが、エアコン環境下ばかりにいるのは赤ちゃんの成長にとってよくありませんので、赤ちゃんが汗をかく環境を意識的に作ることも必要となります。
換気のためにもエアコンを一時停めて窓を開けてみたり、お散歩に連れていったりなども良いのではないでしょうか?
ですが、かいた汗をそのままにすると汗疹(あせも)の原因になりますので、かいた汗はこまめに濡れガーゼで拭き取ったり、汗の吸水機能に優れた肌着にしたりなど工夫してあげましょう。