赤ちゃんに汗疹ができた!まずやるべきことは?
汗が原因でできる乳児湿疹の汗疹(あせも)は汗をたくさんかく赤ちゃんに多い湿疹の一つです。
メジャーな乳児湿疹だからこそ、対処法を知っておきたいですね。
大切な我が子の肌に汗疹ができた場合、どのように対処すると良いのかについてご紹介します。
まずベビーソープを変える?いいえ違います。
汗疹が出来てしまった場合にすべきことは「あせも」の症状について考えるとわかりやすいと思います。
あせもは強い痒みを伴う湿疹です。
痒みが出る湿疹と痒みが出ない湿疹とでは辛さと治りにくさは大違いです。
赤ちゃんの場合だと余計にかゆみを我慢するなんてことできませんので、痒ければ掻いてしまいます。
するとどうなるかというと、
あせもができている周辺のお肌の表面にある角質層が掻かれることで剥がれてしまいます。
角質層というのはお肌の潤いを保ったり、刺激から守ったりするバリア機能の一部を担っているため、角質層が剥がれるということはバリア機能が低下し、お肌の乾燥や刺激への耐性の弱化が起こります。
完治する前に痒いから掻くという行動を続けれていけば、皮膚表面はボロボロになり、抵抗力を失い、黄色ブドウ球菌などの皮膚常在菌が増殖し、掻きすぎによって出血が起こった場合には菌によって「とびひ」となり、とびひとなった皮膚を掻いた手で他のお肌を触るとうつってしまうことになります。
痒いから掻くという行為はお肌のトラブルを悪化させる最悪の循環なのです。
そのため、汗疹が出来た際にまず行うことは、炎症や痒みを抑えることです。
あせもによる痒みなどを改善するのに必要なものは何でしょうか?
ベビーソープ?ベビーローション?ベビーオイル?
違います。
これらは化粧品なので、かゆみを抑える効果はありません。炎症を抑えることもできません。
化粧品にも抗炎症効果を持ったグリチルリチン酸2Kが配合されていたりしますが、あくまでも化粧品レベルの配合で医薬品の抗炎症や痒みを抑える薬ほどの効果はありません。
つまり、まずすべきことは、薬によってあせもの症状である炎症やかゆみを抑えることです。
間違っても汗疹の治療のためにベビーソープやベビーローション探しに走らないようにしましょう。
治療の後は予防が大切
あせもができたら、まずは薬局やドラッグストアなどで汗疹用の薬を購入するか、病院に行って薬を処方してもらいましょう。
そして、とにかく早急にかゆみなどの症状を抑え、汗疹を一旦治します。
ですが、結局のところ、汗疹が一旦は治っても汗疹が出来た原因を改善しないことには、またあせもができやすいことに変わりありません。
そこで大切なことがあせも予防です。
あせも予防のポイントは汗を放置しないこと。
汗を放置しないための工夫はいくらでもあります。
吸水性や速乾性の高い肌着にするとか、空調をエアコンで調節し無駄に汗をかかないようにしてあげたり、タオルなどでこまめに拭いてあげるなど考えれば工夫できるはずです。
一日の赤ちゃんの体の汚れを落とすためにベビーソープを使いますが、
あせもに限らず肌トラブル予防を考えると低刺激&適度な脱脂力のベビーソープを選ぶことをおすすめします。
夏など汗による臭いが気になった場合も本来であればベビーソープの使用は1日1回が最適ですが、低刺激で適度な洗浄力、そして保湿力もあるようなベビーソープを使えば1日に2回、3回洗っても大丈夫だったりします。
ただし、何度もベビーソープで洗う場合にはやはり乾燥しがちにはなりますので、ベビーローションによる乾燥対策も一緒に行うと尚良いでしょう。